相変わらず満員御礼大盛況のHF3章。
公開初日に見に行きましたが未だ興奮がさめやみません。
作中、割と親切に解説してくれているなぁ、と思ったのですがそれでも一部原作やってないとわからないヶ所がありましたので解説していきたいと思います。
忙しくて2回目を見に行けてないので説明があったヶ所を解説しててもお許しください。
HF3章 言峰綺礼 関連解説
おそらく一番劇場版で説明がなかったのが言峰関連なので言峰をまず解説していきたいと思います。
言峰の回想で出てきた女性は誰?
言峰と真アサシン(FGOでいう呪腕のハサン)の戦いの最中、回想シーンに登場した銀髪の女性。
彼女はクラウディア、苗字は公式からは明言されていないのですが状況証拠的にオルテンシアだと予想されています。
クレジットではクラウディアのみの掲載でした。声優は茅野愛衣さんでした
言峰が妻に娶った女性です。ちなみに言峰は彼女との結婚の際に神学校を退学しています。
クラウディアはアルビノで免疫力が欠如した女性の為、些細な傷が致命傷になる程病弱でした。
言峰と結婚した時には余命幾ばくも無かったと言われています。
信心深い女性でありなおかつ言峰の抱える矛盾を理解しその苦悩を癒そうと努力しています。
そのありように言峰は彼女を聖女のような女性だったと思っています。
言峰自身もそんな妻に応えようと努力し夫婦の間には子供も生まれます。
しかしそれでも言峰の持つ気質は変わらず、彼の幸福は妻の苦悩、子供の絶望でした。
言峰はついに自殺を考えます。敬虔深い信徒である彼は自分の存在が許せなかったのです。
そんな彼を救うため、彼女がとった最終手段が夫の前での自殺でした。
聖堂教会の教義が一般的なキリスト教と同じなのであれば自殺は重大な罪である、とされています。
(聖書に自殺について記載していないので重大な罪ではない、とする人もいますが)
妻が自分の目の前で自殺することで愛する者を失う悲しみを与え言峰に自分が他人を愛せていた人間だと教えようとしたのです。
しかし、それでもなお彼の気質は変わりませんでした。
自殺した彼女にたいして思ったことは「自分の手で殺したかった」です。
言峰は彼女ですら自身の気質、歪みを治すことができなかったことに絶望します。
しかし作中で言峰が士郎に言った「助けた者が女なら殺すな。目の前で死なれるのは、中々に応えるぞ」という発言は歪んではいたけど言峰がクラウディアを彼なりに愛していた証なのではないのかな、と筆者は思います。
言峰が臓硯に対して使った技は何?
洗礼詠唱と霊体の浄化に特化した教会の奇蹟です。
物理的な物に対しての効果は弱いですが霊体には大きな影響を与えることができます。
ちなみに天草四郎も同じものを使えますし、ジャンヌダルクも詠唱は異なりますが使うことができます。
ちなみに言峰と天草四郎の詠唱は以下の通り。
私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す。我が手を逃れうる者は一人もいない。
我が目の届かぬ者は一人もいない。
打ち砕かれよ。
敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。
休息を。
唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる。
装うなかれ。
許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を。
休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。
永遠の命は、死の中でこそ与えられる。
――――許しはここに。受肉した私が誓う
――――この魂に憐れみを(キリエ・エレイソン)
言峰なんで生き残れたの?
黒桜に心臓潰されたりしたのになんで?って思うかもしれませんがまずあれ心臓じゃなくて聖杯の泥です。
言峰の心臓は第四次聖杯戦争で士郎の義父切嗣によって潰されています。
言峰が契約していたサーヴァント、ギルガメッシュが聖杯の汚染を免れたため、代わりにマスターである言峰に聖杯の泥が流れ込み言峰はそれを心臓代わりに今日まで生き延びました
桜ももう少し時間があれば気づくでしょうがバーサーカーが士郎に敗れマキリの杯である桜の体内に入ったためその隙に言峰は逃げ延びています。
よくあれで最後まで生き残れたなぁ、とかあの身体でよくあそこまで移動できたな、とか思うかもしれませんが言峰の身体能力考えるとそれぐらいやってのけるんですよねぇ
そもそもイリヤ抱えて時速50kmで走れる男が普通のわけがない。
HF3章 衛宮士郎 関連解説
続いて同じく説明がほとんどなかった士郎についても解説していきたいと思います。
士郎はなぜライダーの名前が口に出せなかったのか
あんた、とライダーに言った士郎。
実はこの時、もう彼はほとんど廃人に近い状態でした。
アーチャーの腕を開放した結果、士郎はアーチャーが複製したことのある宝具と士郎が直接見たことのある宝具を複製することが可能になりました。
しかし士郎の肉体はそれに耐えることができず肉体の内部から徐々にアーチャーに浸食され自我がもう保てていないも同然の状態になっています。
それゆえにさっきまで共闘していたライダーの名前すら思い出せません。
ちなみにアーチャーの腕を開放した翌日の朝、ペンダントを回収したのはあのペンダントがアーチャーが生前生涯大事に身に着けていたものだからです。
詳しくはUBW を見ましょうVS言峰の時に士郎の身体から剣が出ていたのはなんで?
これは魔術回路の暴走です。
士郎の魔術属性は剣、という非常に特殊な特性を持っています。
これは冬木の火災の時に切嗣がアヴァロンを使って士郎を助けたことに起因しています。
士郎が傷を負った場合、まずアヴァロンにより体内で剣が生成されてから傷を塞ぐようになっています。
しかしダメージがアヴァロンの治癒力を上回った為、傷を塞ごうとして逆に剣が体内から飛び出てしまったというわけです
この身体から剣があふれ出るイメージはUBWでも士郎の夢の中で出てきます。
詳しくはUBW を見ましょう(2度目)何故士郎は復活できたのか
イリヤによって聖杯戦争が終結した後、大河の台詞でも士郎がいなくなったことが示唆されています。
結論から言うと、士郎の肉体は消滅しましたが魂はイリヤによる第3魔法、魂の物質化により残ったため、その魂を入れる器がありませんでした。
凛と桜が世界各地を歩き回っていたのはその器となるものを探していたからです。
そして、あの人形が士郎の器となるものでした。
製作者は蒼崎橙子。
彼女は冠位指定持ちの魔術師で本人と寸分違わぬ人形を作れる人物です。
彼女製作の人形を肉体として用いたことで士郎は復活できた、のです。
その他の疑問点について解説。
士郎、言峰の解説をしてきましたがそれ以外の点も解説していきたいと思います。
ライダーが聖杯戦争後も現世に残っているのはなぜ?
結論から言うと桜が常時魔力を供給しているからです。
聖杯戦争では聖杯のバックアップによってサーヴァントを現世に留めるのにさほど魔力は必要としません。
しかし聖杯のバックアップがないと膨大な魔力量を供給する必要がありそんなことができる魔術師はほとんどいません。
桜は例外中の例外。
凛の武器作成の時の回想シーンで出てきたのは誰?
遠坂、アインツベルン、マキリ(間桐)の初代当主である3人+ゼルリッチ
アイリスフィールそっくりなのはアインツベルンの初代当主ユスティーツァ。
アイリスフィールたちは全て彼女をモデルにしたホムンクルスです。
エルメロイ二世そっくりな眉毛が特徴的だったのは遠坂の初代、遠坂永人。
遠坂の血の原点らしく良い人だしドジ。
間桐の初代は今や蟲爺となってしまった臓硯。
ちなみにあんな形で聖杯戦争のシステムが作られたなんて原作プレイ者も初めて知りました。
2回目見に行ったらまた追記するかもしれません。
以上、Heaven’s Feel 3章で解説されていなくて気になった点を解説していきました。
2回、3回見に行ったらまた、追記していきたいと思いますがとりあえずここまで!
映画を見て興味を持った方は是非原作にも手を出してみてください。
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