Fate/stay nightと出会えて良かった。
回顧厨、古参老害と思われようとFate/stay nightを見るべきだ、と10年以上言い続けたらこんな素晴らしい作品に出合えた。
この作品の製作に携わった全てのスタッフに心からありがとう、と言わせてほしいです。
本日、朝一にHF最終章見てきましたので感想を書いていきたいと思います。
前半ネタバレなし、後半ネタバレしまくりの書きなぐりでいきたいと思います。
しっかりとheaven’s feelという作品を描き切ってくれた
まず最初にHeaven’s feelという作品の世界をしっかりと描き切ってくれた、ということです。
過去2作品でもしっかりとこれまでのFate編、UBW編とは違うよ、というところを描いてくれていましたが最後までやりきってくれました。
そしていたるところに映像作品だからこそ視覚的に訴えられる、描写を散りばめることで作品にさらなる深みをもたらせてくれました。
あぁ、あれを投影する、ということは彼の人生の全てを理解しないといけないんだ、とかね
間桐桜だけではなく言峰綺礼、イリヤスフィールといってキーキャラクターの描写秀逸
これまでのHF過去2作品でこれでもか、と描写してくれた桜ですが今回のマキリの杯、いわゆる黒桜の内面の心理描写は秀逸でした。
彼女が圧倒的な力は持っているがまだなりかけであること、内面の風が吹けばすぐに波がたつような不安定な心理であること、まだ良心は残っているし、止めてもらいたい、でも死にたくもない、という当たり前の感情を持っていることなどしっかりと視聴者に訴えかけてきてくれています。
ああ、これこそ間桐桜だ、とずーっと映画を見ながら思っていました。
原作有りのアニメ作品では原作と性格が隔離していたり、解釈違いすぎることもありますがこの作品に限ってはそういうのは一切なかったですね。
さすが間桐桜を愛してやまない須藤監督、といったところでしょうか。
それ以外にも今作のキーパーソンである言峰、イリヤの描写も秀逸です。
特に言峰については彼の過去、生き様、悩み、等をよく映画の短い尺で伝えてくれたな、と思います。
正直言峰についてしっかり描写してくれるか不安だったんです。
HFにおいて言峰がどれだけ重要な存在であるかは監督、スタッフみんなわかってくれているとは思いましたがあのゲームでのあの大ボリュームを2時間程度に収めるにはある程度削るしかないかな、と
それがまぁ、いい意味で裏切られた。
筆者の想像なんて簡単に飛び越えるくらいの内容でしたよ。
イリヤはもう、なんていうか本当にありがとう、って思えました。
特にイリヤの登場するラストシーン、原作でも何度も号泣したシーンでしたがこんなアレンジを加えるのか、と
これはたぶん、イリヤにとってある意味救いなのか、と
原作で最後に突き刺さった胸の痛みをこういう救いに変えてくれた、というのはSN原作から15年の月日があったからこそなのでしょう。
相変わらず怒涛のアクションシーン。
前回のセイバーオルタVSバーサーカーを超えるアクションなんてないだろうなぁ、と思ったらありましたね。
予告でも写っていたセイバーオルタとライダーのバトル。
女性同士ならではの美しさで魅せてくれました。
例えば1章のランサーのような素早く多く動くようなことはないのですがカメラワークとエフェクトであれだけ見せてくれるとは思いませんでした。
またライダーの長い髪やセイバーのドレスの動きなどで派手さと美しさをプラスしていくあたりがとても好き。
と思っていたらライダーがセイバーをぶちぎれさせること言って煽る心理戦があったりと
そして宝具のぶつかりあい。
原作とは違っていましたがうまい表現だと思いました。
こういう今ならこう描く、というアレンジがいたるところにあってそれがどれもこれもプラスに作用しているの本当にうれしいですね
説明不足のシーンもあった
ここまで大絶賛しておきましたが唯一ケチつけるとしたら一部大事な場面の説明が一切ありませんでした。
これは意図的なことであり、誰かに代弁させるわけにもいかないからかな、と思います。
しかしそれでは原作やったことない人は置いてけぼりだよなぁ、と
逆にこれは原作プレイしてくれ、ってメッセージな気もしましたけどね
次のページからネタバレ全開でいきます。
無理な方はここでブラウザバック推奨
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