海外旅行中のトラブルで一番怖いものの一つがパスポートがなくなることだと思います。
パニックになって何をしたらいいかわからない、自分ははたして帰国できるのか
とても不安な思いを抱えることかと思います。
私自身、イギリス旅行中にパスポートを盗難されましたが無事帰国できました。
簡単な会話はできても盗難された状況を事細かに説明するほどの英会話能力はありません。
でも正しく行動をすれば無事に帰国することが可能です。
この記事を読めば帰国までの手順が全てわかります。
帰国までの手順
まず帰国までの手順ですがこれは正直とてもシンプルです。
- 帰国可能な日がいつか判断し必要な手続きをとる
- 警察にポリスレポートを発行してもらう。
- ポリスレポートとその他必要な書類を持って日本大使館に行き帰国のための渡航書を発行してもらう
- 帰国のための渡航書を持って日本行きのフライトに乗る。
- 日本の空港で帰国のための渡航書を提示する
以上です。
順に説明します。
帰国可能な日がいつか判断し必要な手続きをとる。
まずパスポートがなくなった日がいつなのかにもよりますが
帰国予定日まで日数があるかないかで対応が変わります。
帰国予定日まで日数があるならフライトを変更しなくても大丈夫です。
必要な書類を揃えて朝一で日本大使館に行けばその日の夕方には帰国の為の渡航書が発行されます。
逆に帰国当日、前日等にパスポートを失った場合は
間に合わない可能性が高いのでフライトを変更しましょう。
また滞在しているホテルに事情を説明して必要な日数の延泊を依頼しましょう。
他のホテルに宿泊するのはパスポートがないのでなかなか受け入れてくれないかと思います。
会話については下の言葉をそのままホテルのスタッフに伝えればいいかと思います。
My passport was stolen(私のパスポートが盗まれました)
so,I would like to extend my stay. (なのでホテルを延泊したいです)
Can we extend our room for two more nights?(あと2日延泊できますか?)
これでとりあえず当面の宿と足を確保します。
なお、パスポートを盗まれた場合、ホテルの延泊の費用はクレジットカードに
附帯された海外旅行保険もしくは別途契約した海外旅行保険で補償される場合があります。
個人的には海外旅行保険の附帯されているクレジットカードと
海外旅行保険の両方を準備しておくとトラブルにあった時に安心かと思います。
一番のお勧めはエポスカードです。
海外旅行保険が自動でついてくるので持っているだけで保険が適用されます。
楽天経済圏の方は楽天プレミアムカードがお勧めです。
(楽天プレミアムカードは利用附帯なので飛行機やホテルの支払いを
楽天プレミアムカードで行ってください。)
警察にポリスレポートを発行してもらう
帰国の為の渡航書を発行するにもパスポートを再交付するにも海外旅行保険を使うのにも
警察にポリスレポートを発行してもらう必要があります。
最寄りの警察署に行き事情を説明しましょう。
ロンドンの場合傷害事件のような場合以外はインターネットで申し込めます。
警察署に行ってもいいですが警察署でもQRコードの書かれた紙を渡されて
そこにアクセスするように言われるだけですので行かなくても問題はありません
被害届の申し込みのリンクはこちらになります。
申し込み後すぐに警察署からメールで
Your Metropolitan Police Reference Number 〇〇〇
というタイトルのメールが届きます。
この番号があなたのポリスレポートのナンバーになりますのでメールは大切に保管しておいてください。
また、大使館で帰国の為の渡航書の作成を申請する際に必要になりますので印刷できるようにPDFにしておいてください。
PDFにする方法はさまざまですがGmailの場合は印刷ボタンを押すとPDFで保存、という選択肢が
ありますのでそれを使えばPDFにすることができます
ポリスレポートとその他必要な書類を持って日本大使館に行き帰国のための渡航書を発行してもらう
ポリスレポートが発行されたら日本大使館に帰国の為の渡航書の作成を申請します。
帰国の為の渡航書の作成に必要な書類は以下の通りとなります
- 紛失一般旅券等届出書(大使館に書類があります)
- 渡航書発給申請書(大使館に書類があります)
- 写真×2枚(パスポートと同じ顔写真)
- ポリスレポート
- 帰国便が確認できるEチケットお客様控え
- 戸籍謄(抄)本または本籍が記載された住民票写し
- 法定代理人(親権者)の同意書(未成年の場合のみ)
写真と戸籍謄本もしくは住民票は旅行前に準備しておくといいでしょう
しかし、この記事を読んでくださる方の中には事前に準備していなくて今、海外で読んでくださっている方もおられるかと思います。
私自身、これらの書類を1つも持っていませんでしたのでイギリスで準備しました。
どうやって準備したかを説明していきます。
顔写真
ロンドンにも数件、証明写真を撮ってくれるお店もあるようですが
私の場合はホテルのあるヴィクトリア駅構内に証明写真機がありましたので
そちらを利用しました。
操作は日本のいたるところにある証明写真機と全く同じでした。
証明写真機の写真はだめ、という書き込みもありますが私は問題ありませんでしたし
大使館のHPにも禁止などという記述はないのでこれが一番かと思います。
もしちゃんとしたお店で撮影したい、という方はSnappy Snapsというお店がありますので
そちらに頼むのもいいかと思います。
ポリスレポート
こちらは先ほど書きましたので省略させていただきます。
帰国便が確認できるEチケットお客様控え
こちらもフライトの変更が必要ない場合はそのまま今持っているものを使いましょう
フライトをずらした場合はこちらもPDFにしておきましょう。
Eチケットの控えは帰国の為の渡航書作成の時だけではなく
帰国便の搭乗手続きでも必要になりますので必ず2枚印刷しましょう
そしてPDFにしたデータを印刷するのですがロンドンのコンビニには
日本のようなコピー機はありません。
ではどうやって印刷するか、というとホテルのスタッフに頼みましょう。
ホテルならプリンターは必ずありますので事情を説明すれば印刷してくれるはずです。
データの受け渡しは理想はデータを入れたUSBメモリーを渡すことですが
持っていない場合、ホテルのメールアドレスを教えてもらいメールに印刷したい
データを添付しましょう。
Would you mind printing my e-ticket please(私のEチケットを印刷していただけないでしょうか?)
これでOKと言われたら
Would you mind give me the email address of this hotel please(ホテルのメールアドレスを教えてください)
と言って教えてもらいメールを送りましょう。
そうすればあとはホテルスタッフが印刷してくれます。
ポリスレポートも合わせてデータを送るとよいでしょう
ホテルスタッフへの説明が不安な場合はgoogle翻訳アプリかFast-Fiの翻訳機能を
利用して会話を試みましょう。
翻訳アプリやFast-Fiについてはこちらの記事をご参照ください
戸籍謄(抄)本または本籍が記載された住民票写し
こちらは日本にいる家族に住民票を取得してもらい、大使館にFAXを送ってもらうのが一番確実です。
とはいえ時差があると大使館が開庁している時間は
日本だと深夜なこともありますので時差には注意が必要です
私の場合は自宅にFAXがないのでLINEでPDF化した住民票を受け取りホテルで印刷しました
それ以外の方法として免許証を提出することで事なきを得たケースと
日本に帰国後に戸籍謄本を送ることを記載した誓約書を亭主することで
なんとかなったケースもあるようですが確実ではないので事前にコピーを用意しおきましょう
法定代理人(親権者)の同意書(未成年の場合のみ)
こちらも戸籍謄本と同じく大使館にFAXを送るのが確実ですね。
帰国のための渡航書を持って日本行きのフライトに乗る。
帰国の為の渡航書を無事手に入れたらもう後は飛行機に乗るだけです。
搭乗手続きでパスポートの代わりに提出すればそれでOKです。
国によっては別のゲートを案内される場合もあるかと思いますが堂々としていれば問題はありません。
日本の空港で帰国のための渡航書を提示する
日本の空港到着後は自動ゲートは使えないので空港職員に帰国の為の渡航書で
帰国したことを伝え案内に従いましょう。
特別な手続きが必要になることはありません、
帰国の為の渡航書がもう使えないこと、パスポートを再度取得する時は帰国の為の渡航書を
提出する必要が有ることを説明されるくらいです。
まとめ:トラブルは起こるものだが落ち着いて行動すれば帰国できる
帰国の為の渡航書の取得についてのことばかり書かせていただきました。
基本的にパスポートを紛失しても帰国の為の渡航書さえ手に入れれば帰国することは
可能です。
トラブルはないに越したことはありませんが事前に帰国の為の渡航書をすぐに再発行できるように
書類や写真を用意し、日本大使館の位置を把握しておきましょう。
帰国の為の渡航書の発行の為に日本で用意できる必要な添付書類をおさらいしますと
- 写真×2枚(パスポートと同じ顔写真)
- 帰国便が確認できるEチケットお客様控え
- 戸籍謄(抄)本または本籍が記載された住民票写し
- 法定代理人(親権者)の同意書(未成年の場合のみ)
になります。
出国の際には必ず用意して旅行に臨んでください。
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