イギリス旅行に行きたいけどブレグジットで混乱しているから旅行に行くのが怖い、
という人も多いのではないでしょうか?
国民投票から3年以上の月日を経た2020年1月31日、ついにイギリスがEUを離脱しました。
これによって日本人のイギリス旅行にどんな影響を与えるか考えてみたいと思います。
これから書く記事はあくまで経済、政治について一般人としての知識しか有していない
管理人による予測ですのでそのことを念頭に置いて読んでくださると幸いです。
ポンドが売りに出されて急激な円高ポンド安になる?
![FX相場の画像](https://kirtsblog.com/wp-content/uploads/2020/02/de2f862b375707dd574336617b8e09d0_m.jpg)
国家が混乱するとその国の通貨は普通、売りにだされて通貨安になるものです。
つまり円高ポンド安になるのでは?と調べてみましたが離脱から2週間ほどが過ぎた
現在、特に通貨価格に大きな変動はありません。
この1か月、基本的に140円~145円の範囲内に収まっているのでほぼほぼ安定していると
言ってもいいのかもしれません。
あくまでも現時点での話ですので今後、政局の変化等で急激な変動が
あるかもしれませんが当面は大きな変化はなさそうです。
食料などの物価への影響は?
![健康的な食事](https://kirtsblog.com/wp-content/uploads/2020/02/12_V.jpg)
食料に関しては今後、影響があるのではないかと思います。
というのもEU諸国は加盟国間の関税を撤廃している為、食料を輸入しても関税分を
金額に上乗せする必要がないのです。
イギリスは生産額ベースの食料自給率(国内の食料生産額÷国内の消費仕向量✕100)では
58%と日本以上に低いので(日本は66%)食料の不足分を輸入に頼っています。
2015年の食料輸入金額は440億ユーロでそのうちの310億ユーロはEUの他国に頼っています。
(参考文献 独立行政法人農畜産業振興機構 英国のEU離脱による農畜産物への影響(EU)より)
今年は移行期間とされているので大きな影響はありませんが来年からはこれらの食料に
関税がかかるのでレストランやスーパーの価格が上昇する可能性は大いにあり得ます。
入国審査について変更はある?
入国審査についてもEU離脱で何か変更があるかと考えてみましたが
日本人には特別、変化はないかと思います。
というか昨年入国審査方法が変わったばかりなのです。
下記の記事でも書きましたが昨年5月より日本はEU以外の自動入国ゲートの対象国に
指定されましたのでこれがまたひっくり返ることはちょっと考えにくいかと思います。
治安への影響は?
![トラファルガー広場から見るナショナル・ギャラリーとピカチュウ](https://kirtsblog.com/wp-content/uploads/2020/01/P_20190421_102341_vHDR_Auto-1-1024x657.jpg)
イギリスはEUを離脱しましたがイギリスを構成する北アイルランド、スコットランドでは
EU残留の為に独立を求める声が出ています。
これに伴う過激な活動が起こる危険性は当然あります。
北アイルランドの情勢
隣国アイルランドでは2020年2月9日に下院議会の総選挙が行われ北アイルランドとの
統一を訴えるIRAを母体とした政党シン・フェイン党が野党第一党になりました。
アイルランド下院選挙 IRA政治部門が前身の政党が躍(NHK News webより)
アイルランドの統一については過去に多くの血が流れる事態となり1998年に
「包括和平合意」で終結をしましたが未だにアイルランド統一を目指し
統一運動に呼応する北アイルランド人もいるでしょう。
ブレグジット後の不気味な未来、北アイルランドが血で染まる日(News Weekより)
そういった動きに巻き込まれる恐れはありますのでイギリス観光に行く際はその時の
情勢を注視する必要があります。
スコットランドの情勢
スコットランドでは16年の国民投票でもEU残留派が60%の投票を獲得しました。
今でも当然EU残留派が多くスコットランド自治政府の首相、スタージョン氏は
年内にイギリスからの独立を問う国民投票の実施を計画しています。
(イギリス政府の承認が必要ですがイギリス首相のジョンソン氏は拒否しています)
暴動や過激なデモ活動が起きるとは考えたくはありませんが
これらの地方に行くときは最新の情報を逐一チェックしてください。
また、外務省が配信している日本語による渡航情報サービス
たびレジへの登録も忘れずにしておきましょう。
EUを離脱はしたが直ちに大きな影響はない
たしかにEUを離脱はしましたがイギリスとEUは2020年12月31日までを移行期間としました。
EUとの合意なき離脱を回避できなければ移行期間なしでの離脱により大混乱が起きたでしょうが
移行期間があるため、当面は大きな影響はないでしょう。
イギリスはもともと通貨もEU共通通貨であるユーロを使っていませんし
シェンゲン協定に加盟していないという独自の立ち位置を維持してきた国家です。
我々、日本人観光客はその時の情報を収集して安全かつ楽しい旅行を楽しみましょう。
ちなみにFateの聖地、グラストンベリーはイングランドの落ち着いた田舎町なので
特にお勧めですよ!
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